2023年10月5日(木)に「OT Security Leader’s Summit 2023」を開催しました。
TXOneが日本市場に本格参入してから1年半が経ちました。そこでTXOneのエンドユーザー様/パートナー様をお招きし、日本初となるプライベートイベントを開催致しました。
TXOneの今後の展望や、新製品紹介、特別ゲストによる講演の様子をまとめましたので、ぜひご一読ください。
=================
タイムテーブル
・オープニング挨拶:
TXOne Networks Japan合同会社 代表執行役員社長 近藤禎夫
・特別講演「制御機器の未来と増すサイバーセキュリティの重要性」
ものづくり太郎様
・新製品戦略発表「~セキュリティと運用の安定性を両立させるCPSDR~」
TXOne Networks Japan合同会社 業務執行役員 ビジネス戦略担当 兼 マーケティング本部長 今野尊之
・基調講演「OT サイバーセキュリティの強化について」
ローム株式会社 IT統括本部 ITガバナンス室 室長 井上 正 様
・基調講演「DX時代とOTセキュリティ ~課題と対策~」
三菱電機株式会社 OTセキュリティ事業推進部 部長 柴田 剛志 様
・ネットワーキングディナー
=================
OT Security Leader’s Summit 2023スタート!
TXOne Networks Japan代表執行役員社長近藤禎夫による挨拶からOT Security Leader’s Summit 2023はスタート致しました。工場などの生産システムや重要インフラが、DX化の推進・加速によって、インターネット接続やクラウド活用などオープンなネットワークへ接続される機会が増加し、これにともない、サイバーセキュリティに対する重要性が高まってきています。この状況の中で、産業界がサイバーセキュリティの課題を克服してオペレーションを継続できるよう、製造機器の可用性を担保するこが、TXOne Networksの価値提案であることを改めてお話させて頂きました。
ものづくり太郎氏による特別講演「制御機器の未来と増すサイバーセキュリティの重要性」
最初のプログラムは、特別講演としてものづくり業界の仕事や技術を紹介しているYouTuberものづくり太郎氏にご登壇頂きました。
2023年4月にドイツのHannoverで開催されたHannover Messeを視察する中で、改めて制御の次のフェーズ「制御とデジタル」に移行していることについてお話頂きました。制御構築にChatGPTが実装されることで、制御プログラムの自動生成、最適化、リファクタリング、ドキュメント生成と、制御構築において、作業が大幅に簡略化されるとのこと。また、制御のオープン化、ソフトウェア可も同時に進み、ありきたりな制御はダウンロードに、そして構築は既存の開発言語で容易に制御構築できる時代に突入していること。制御の構築方法が明らかに変わり始めており、これはOT領域をIT技術で構築できる時代、そういった未来が来ることを示唆していると、ものづくり太郎氏は述べています。その他、なぜ日本は最先端ソリューションが思うように進んでいないのか、また欧州におけるサイバーセキュリティにおいて、各ガイドラインの準拠がどのように進んでいるかなどについてもお話頂きました。
TXOne新製品戦略発表「~セキュリティと運用の安定性を両立させるCPSDR~」
続いて、TXOne Networks Japan合同会社 業務執行役員 ビジネス戦略担当 兼マーケティング本部長 今野尊之より、新製品戦略「~セキュリティと運用の安定性を両立させるCPSDR~」について発表させて頂きました。
OTセキュリティ対策を推進するうえでの課題として、工場の運用の安定性とセキュリティの両立の困難さが挙げられます。OTセキュリティにおいて、運用チームとセキュリティチームでは異なる視点が存在しています。セキュリティチームは、OT環境にセキュリティを適用しないことにより、OTシステムが攻撃を受けることを懸念し、一方運用チームは、セキュリティを導入することにより工場の稼働に影響を与えることを懸念することで、両チームにおいてトレードオフが生じているのが現状です。
このセキュリティと運用の安定性のトレードオフを解決するために、事業継続や運用安定性といった、製造業が重視する価値軸にセキュリティを適合させた、新たなOTセキュリティのコンセプトCPSDR(Cyber-Physical System Detection & Response)をベースに開発した、新たなソリューションについて説明させて頂きました。
ローム株式会社IT統括本部 ITガバナンス室 室長 井上 正様による基調講演「OT サイバーセキュリティの強化について」
第2部最初の基調講演は、ローム株式会社IT統括本部 ITガバナンス室 室長 井上 正様ご登壇頂き、「OTサイバーセキュリティの強化」についてお話頂きました。
自社で取り組まれているOTサイバーセキュリティに関する現状と課題、その対策についてお話頂きました。また、OTセキュリティを強化するためには、同業他社や異業種の壁を越えて情報を共有し、業界団体や専門家とのコミュニケーションを通じて、より深い知識やノウハウを習得することが重要であると語られています。
三菱電機株式会社 OTセキュリティ事業推進部 部長 柴田剛志様による基調講演「DX時代とOTセキュリティ」
つづいての基調講演は、三菱電機株式会社OTセキュリティ事業推進部 部長 柴田剛志様にご登壇頂き、「DX時代とOTセキュリティ」についてお話頂きました。
セキュリティインシデント発生が増加する中、グローバルでは、様々な規制やガイドラインの進展が進んでいます。日本企業においてもこれらの流れを受け、今後ガイドラインに準拠しなければ失注のリスクの可能性が考えられる中、どのような対策をすることが重要か、また、OTセキュリティ対策検討時に見えてくる現実や、その課題と対策についても事例を踏まえてご説明頂きました。
ネットワーキングディナー
基調講演後は、TXOne代表執行役員会長大三川による乾杯の挨拶でネットワーキングディナースタート。
短い時間ではありましたが、ご参加頂いた皆様と今求められるOTセキュリティ対策や、課題、その対策について有意義な情報交換の場となりました。また、ディナー会場には、TXOne製品説明デモブースをご準備させて頂き、新機能の特徴や、ソリューションについても説明させて頂きました。
最後は、TXOne業務執行役員エンタープライズセールス本部本部長 竹内よりご参加頂いた皆様に感謝の気持ちを込めて、OT Security Leader’s Summitを締めさせて頂きました。
OT Security Leader’s Summitを終えて
ご参加頂きましたエンドユーザー様/パートナー様へ、この場を借りて改めて厚く御礼を申し上げます。
OT Security Leader’s Summitは来年以降も開催を予定しています。
今後もTXOneは日本においてOTセキュリティのリーダーカンパニーとして各ソリューションの充実を図ってまいります。
今後とも宜しくお願い致します。